初めての場所までの歩き方
全盲の私が初めての場所へ行く時は、こういった準備・対応をします。
先日、初めての下北沢のスタジオに行く機会がありました。
そこで次のようなことをして、1人で現地へと向かってみました。
当日以前
(1)アイフォンのアプリ「ブラインドスクエア」に、目的地のスタジオを登録する。
(2)スタジオに電話をして、下北沢駅からの大雑把な行き方を問合せる。
問合せる際は、まずアイフォンのボイスメモをONにしたうえで電話をかけ、
自分は全盲なので駅からどうやって行けばいいかを聞いて見る。
どの改札口を出てどちらの方法に進み、そのまままっすぐ行くとしばらくしたらミスタードーナツがある、等。
教えてもらったことはそのまま声に出して復唱し、ボイスメモに録音する。
(3)ボイスメモを聞いて文字起こしし、アイフォンで生き方をいつでも確認できるようにしておく。
当日
(4)下北沢駅改札を出たらアプリ「ブラインドスクエア」を起動し、
目的地の方向と距離を確認する。
「450メートル、12時方向」
しばらく商店街らしき通りをアプリの言うとおりに進んだところ、
電話ではすぐにミスタードーナツがあってその右を曲がると聞いていたので、
道行く人に、「近くにミスタードーナツはありませんか?」と聞いて見ました。
すると、快くその場所まで連れて行ってくれたのですが、
だいぶ通り過ぎていたようで、歩いた距離の半分くらい戻ることになってしまいました(汗)。
そもそも、まずミスタードーナツをアプリに登録して進めば良かったんですけどね。
そしてミスタードーナツの脇を右に曲がったところでアプリの方向を確認したところ・・・、
なんかだいぶ異なる方向を指していました(汗)。
(あのままアプリの言うとおりに、進んでいれば良かったのでは?)
と思いつつも、教えてもらったことを信じて進むことにしました。
指している方向が違うので、道なりに進みつつ、曲がり道を探しては
方向を少しずつ修正していきました。
どこを歩いているのやらよくわかりませんでしたが、
ずいぶんと入り組んだ道を進んでいたような気がします。
残り100メートルくらいまで近づいた時、ようやく大通りに出ることができました。
目的地は薬局の地下にあると聞いていたので、
20メートル付近に近づいたところで、「近くに薬局はありませんか?」と道行く人に聞き、
目の前まで誘導してもらい、無事到着です。
仲間が一人既に到着していたので、待合室まで誘導してもらい話をしていたのですが、
「ここまで来るのに道が入り組んでてわかりづらかったですね。」と私が言うと、
「いや、ほぼ一本道で来れましたよ?」と言われてしまいました。
・・・やはりミスタードーナツなんか無視して、最初から最後までアプリに従って歩けばよかったようです(汗)。
おそらく電話では最短距離になる道を教えてくれたのだと思いますが
それはなかなかに複雑な道のりだったようです。
時々こういったトラブルはありますが、
これが私の初めての場所へ行く時の歩き方です。
看板とか柱とか自転車とか人とか、歩いていてぶつかって危なくないですか?
と聞かれることがありますが、もちろんしょっちゅうぶつかっています。
見えなければ、どんなに注意していたところで避けられないこともあります。
そのため私は「ぶつからないように。」ではなく、
「ぶつかっても大丈夫なように。」歩いています。
自分が怪我をしないように、他人を怪我させないように、物を壊さないように。
ぶつからないようにするよりは、よほどハードルは低いと思います。
どこに着眼するかによって気持ちが楽になったり、
歩き方もおのずと変わってくるのではないかと思います。
あと私がいつも心掛けているのは、
怖がらない、あせらない、急がない。
怖がっていると、思うように歩くことができません。
あせっていると、周囲の音や状況を把握できません。
急いでいると、ぶつかった時の衝撃が大きくなるので、
怪我をしたりさせたり、物を壊してしまうリスクが高くなります。
言い換えると、
楽しむ、面白がる、のんびりする、といったところでしょうか。
考えられる限りの事前準備をしっかりしていれば、ゆとりは生まれてくるものだと思います。
GRIC(グリック) 良い関係性を育む出前授業 HP
http://www.gric-demae.org/
先日、初めての下北沢のスタジオに行く機会がありました。
そこで次のようなことをして、1人で現地へと向かってみました。
当日以前
(1)アイフォンのアプリ「ブラインドスクエア」に、目的地のスタジオを登録する。
(2)スタジオに電話をして、下北沢駅からの大雑把な行き方を問合せる。
問合せる際は、まずアイフォンのボイスメモをONにしたうえで電話をかけ、
自分は全盲なので駅からどうやって行けばいいかを聞いて見る。
どの改札口を出てどちらの方法に進み、そのまままっすぐ行くとしばらくしたらミスタードーナツがある、等。
教えてもらったことはそのまま声に出して復唱し、ボイスメモに録音する。
(3)ボイスメモを聞いて文字起こしし、アイフォンで生き方をいつでも確認できるようにしておく。
当日
(4)下北沢駅改札を出たらアプリ「ブラインドスクエア」を起動し、
目的地の方向と距離を確認する。
「450メートル、12時方向」
しばらく商店街らしき通りをアプリの言うとおりに進んだところ、
電話ではすぐにミスタードーナツがあってその右を曲がると聞いていたので、
道行く人に、「近くにミスタードーナツはありませんか?」と聞いて見ました。
すると、快くその場所まで連れて行ってくれたのですが、
だいぶ通り過ぎていたようで、歩いた距離の半分くらい戻ることになってしまいました(汗)。
そもそも、まずミスタードーナツをアプリに登録して進めば良かったんですけどね。
そしてミスタードーナツの脇を右に曲がったところでアプリの方向を確認したところ・・・、
なんかだいぶ異なる方向を指していました(汗)。
(あのままアプリの言うとおりに、進んでいれば良かったのでは?)
と思いつつも、教えてもらったことを信じて進むことにしました。
指している方向が違うので、道なりに進みつつ、曲がり道を探しては
方向を少しずつ修正していきました。
どこを歩いているのやらよくわかりませんでしたが、
ずいぶんと入り組んだ道を進んでいたような気がします。
残り100メートルくらいまで近づいた時、ようやく大通りに出ることができました。
目的地は薬局の地下にあると聞いていたので、
20メートル付近に近づいたところで、「近くに薬局はありませんか?」と道行く人に聞き、
目の前まで誘導してもらい、無事到着です。
仲間が一人既に到着していたので、待合室まで誘導してもらい話をしていたのですが、
「ここまで来るのに道が入り組んでてわかりづらかったですね。」と私が言うと、
「いや、ほぼ一本道で来れましたよ?」と言われてしまいました。
・・・やはりミスタードーナツなんか無視して、最初から最後までアプリに従って歩けばよかったようです(汗)。
おそらく電話では最短距離になる道を教えてくれたのだと思いますが
それはなかなかに複雑な道のりだったようです。
時々こういったトラブルはありますが、
これが私の初めての場所へ行く時の歩き方です。
看板とか柱とか自転車とか人とか、歩いていてぶつかって危なくないですか?
と聞かれることがありますが、もちろんしょっちゅうぶつかっています。
見えなければ、どんなに注意していたところで避けられないこともあります。
そのため私は「ぶつからないように。」ではなく、
「ぶつかっても大丈夫なように。」歩いています。
自分が怪我をしないように、他人を怪我させないように、物を壊さないように。
ぶつからないようにするよりは、よほどハードルは低いと思います。
どこに着眼するかによって気持ちが楽になったり、
歩き方もおのずと変わってくるのではないかと思います。
あと私がいつも心掛けているのは、
怖がらない、あせらない、急がない。
怖がっていると、思うように歩くことができません。
あせっていると、周囲の音や状況を把握できません。
急いでいると、ぶつかった時の衝撃が大きくなるので、
怪我をしたりさせたり、物を壊してしまうリスクが高くなります。
言い換えると、
楽しむ、面白がる、のんびりする、といったところでしょうか。
考えられる限りの事前準備をしっかりしていれば、ゆとりは生まれてくるものだと思います。
GRIC(グリック) 良い関係性を育む出前授業 HP
http://www.gric-demae.org/
2019-04-25 00:16
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